« 古橋廣之進さんの想い出 | トップページ | オリンピックのジュードーはツマラン! »

2012年8月 3日 (金)

悲観主義と楽観主義

◆岩手県に親類がいる私の友人が「3・11を経て『楽観主義』を考える」という
一文を寄せてくれた。1年以上経過した今、なかなか処理が進まない田野畑村
から釜石にかけての沿岸の瓦礫の山を見て、その思いを綴っていた。

【要旨概略】-それにしても東北の復興にどれくらい時間がかかるのか、国はど
うして各自治体に「命令」して処理させなかったのか。また全国民挙げて、負の
資産を共有して動き出したのではなかったのか。「one for all,  all for one」
精神はどこに行ってしまったのか。日野正平のNHKBS、自転車による
「こころ
旅」
の中で、岩手県田老町の海岸で、彼がつぶやいていた。 「(略)ボコボコに
されたけど負けたわけではない。頑張って、笑って、生きて、それで最後に勝っ
てください」と。そう、我々日本人は決して悲観主義者ではない。今日もまた新し
い1日なのだということを忘れてはならない--と結んでいた。


◆確かに共感するところ大で、政府の対応の仕方に苛立ちを覚えるし、また各
地の一部住民のエゴむき出しの受け入れ反対にも情けなくなる。しかし、有史
以来、何度も東北地方を襲った大津波と大地震は悲観主義では立ち直れなか
ったであろうし、また東北の風土が育んだ粘り強い精神構造もあったのではな
かっただろうか。


◆話は変わるが、人に「あなたは楽観主義者、それとも悲観主義者?」と問わ
れれば、自分はしばらく考え「どちらでもあるし、どちらでもない。強いて云えば
慎重主義者だ」と応えるだろう。暫く考えること自体がその証しか?
ボトルに1/4のワインが残っていたとする。「やった、まだ沢山残っているな」と見
ることもあるし、「えっ!もうこれだけしかないのか」と思うこともある。その時は
残ったものを大事に飲もうとするだろう。つまり、機に応じ、縁に触れて人の心
は動くもので、一様ではない。


◆残りの人生(多分短期的)を考えるとすれば、楽観的であろうとするし、100年
先の地球の未来を考えるならば悲観的にならざるを得ない。現代社会の動き
を見ていれば、人類が益々自己中心、国家中心に向かっているように見えるし、
自然は次第に破壊の方向に進んでいるように見える。悲観的になれば未来は
先細りになる。人類が皆楽観的になればいい方向に向かうのであればいいが。


◆楽観的というイメージは南欧、ギリシャ、イタリア、スペインなどが連想され、
「なんとかなるさ」という考えが国家の財政危機に繋がる一因でもあるし、日本
にも伝播してきているのではないか。ここはドイツ的な慎重主義でいくのがいい
のか、つまりワインの残り1/4を大切に飲もうとすべきなのか迷うところだ。


◆黒岩重吾氏の名言「迷いはするが、悩みはしない」は有名だが、そういえば、
齢を重ねるに従って、小さな事で悩むことは少なくなってきた。それだけ厚かま
しくなったということだろうか。

« 古橋廣之進さんの想い出 | トップページ | オリンピックのジュードーはツマラン! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 悲観、楽観主義は個人の性格にも因るでしょうが、環境にも因るような気がします。
孤島にたった一人流れ着いた人は、どちらになるか・・・
沖を通る船が助けてくれるチャンスの確立は、悲観・楽観主義者に同率です。それまで生き延びる術を知っていてその自信があれば楽観主義で居られるでしょうが、自信がなければ悲観するしかないでしょう。神様がきっと助けてくれると信じられる信仰深い人は楽観主義者に入る?
 災害にあったとき、国はともかく周りの人との連帯を信じることが出来れば乗り越えられるかもしれません。信じることが出来る自体が、楽観主義になるのではないかしら。
 ワインなんて「買えば又手に入る」物ですよね。懐具合で楽観主義にもなるし、悲観主義にもなる・・・
 楽観・悲観主義は「事と次第」「環境」「時代」「欲」「利己主義」いろんな要素が絡むものだと思います。
 自分自身を顧みての思いです。

孤島への漂流者の例え、旨い表現ですね。確かに楽観・悲観主義は「事と次第」「環境」「時代」等いろんな要素が絡んで変化する相対的なものであると思う反面、すべての事態を良い方に捉え前向きに生きようとする生き方と逆に全ての事態を悪い方に考えがちで、希望を失い悲しんだり、失望したりする生き方、そのどちらの傾向が強いかでその人の本質的なものに関わってくるものかもしれません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/46560539

この記事へのトラックバック一覧です: 悲観主義と楽観主義:

« 古橋廣之進さんの想い出 | トップページ | オリンピックのジュードーはツマラン! »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ