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2012年4月 3日 (火)

「方丈記」と現代の世相

◆昨年は、未曾有の東日本大震災と、夏には大雨洪水、冬の豪雪災害と様々な
自然災害が日本を襲った。今からちょうど800年前、鎌倉時代の建暦2年(1212)
鴨長明が、晩年を暮らした京都日野山の方丈で(四畳半程)「方丈記」を著した。


 ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかた
                          
ためし             すみか
は、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたる例なし。世中にある人と栖と、また
                             
いらか
かくのごとし。 たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、いやしき、

人の住ひは、世々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ねぬれば、
                
こぞ
昔ありし家は稀なり。或は去年焼けて今年作れり。或は大家亡びて小家となる。

住む人もこれに同じ。所も変わらず、人も多かれど、いにしえ見し人は、
                           
あした    ゆうべ
二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝に死し、夕に生るヽならひ、

たゞ水の泡にぞ似たりける。


◆長明が生存したこの時代、1177年には京都で大火があった。一晩のうちに
大内裏、大極殿他公家の館、庶民の家など2万余の家が焼け、都の3分の1が
焼失した。また1180年に竜巻で多くの家屋が倒壊。さらに養和年間、1181~
82年にかけて旱魃、大風、洪水、疫病が起こり、いわゆる養和の飢饉となって
2か月の間に左京だけで42,300人の餓死者がでたという。さらに追い打ちを
かけるように元暦2年(1185)8月、大地震が勃発。山は崩れ、海は傾き、土地
は裂けて、岩は谷底に転げ落ちたという。
これが今でいう、東海・東南海・南海地震ではなかったかと見られている。
(余談だがこんな時に源平の争いが日本中で繰り広げられていたんですね。
乱世のときは天変地異が起こる?いや天変地異が起これば乱世になる?)


◆このような時代を身を持って生きてきた長明だからこそ、「人の人生と住ま
いは川の流れにあって、淀みに浮かぶ水の泡のように消えたり結んだりで
はかないものだ。大きな家とていつかは滅んで小さな家となる。だから自らは
小さな草庵に住んでいるが、(最終的には)草庵の生活に愛着を抱くことさえ、
悟りの妨げになるとして否定している。


◆大きな家、がっちりしたマンションは安心かと云うと回りがみな倒壊したり
焼失してしまえば、結局住むに不便は避けられないだろう。結局長明のよう
無常感を持って生きていくべきか。

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