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2012年1月10日 (火)

一票の格差問題と選挙制度

◆国政選挙に於いて、一票の格差が著しく不平等であることは憲法に違反する
として最高裁判所より違憲状態であることが指摘されている。これに対して渋々
ながら定数是正で対応しようとしているのが民主、自民の2大政党。現行通りと
して特に比例区の定数削減に反対しているのが共産、社民。抜本的選挙制度
の改革を主張しているのが公明党等で、これに定数削減問題が絡み、先行き
混沌としている。


◆そもそも、定数削減は自分達の存続に関わるとして、内心反対であるが、消
費税増税を国民に願う以上、自らの身を切る努力が必要と云われれば、消極
的ながら対応するような素振りを見せる。いや、自党の主張に固執すれば話が
纏まらず、結局流れてしまうことが分かっているから、定数削減に積極的な構え
を見せるだけで済むと思っているのだ。


◆結局、議員だけに任せておけば、大きな変革は期待できないことは分かって
いるが、今の日本にとってどんな選挙制度がいいのだろうか。まず、国会議員
は大きな国政の問題を扱う立場であるから、地域の利益を代表するような立場
ではないとする意見。従って全国またはブロックを一つの選挙区とするならば、
一票の格差は小さく、死票も少なくなる。また多くの民意を反映しているともいえ
る。しかしこの場合、少数党が乱立しやすく、不安定な政権になりやすい。この
制度で国が衰弱したのがイタリアだ。


◆日本は1994年、様々な曲折を経て、政権交代が起こりやすいように小選挙
区制を導入した。確かに政権交代は実現したものの、議員達は小さくなった選
挙区で、選挙民との密着を図った。人気取り政策に明け暮れ、政局優先の政
治形態となった。地域を代表して不偏的な国政の問題を論ずるならばまだしも、
利益誘導優先の体質になってしまった。さらに大政党に有利で、併用した比例
区では風さえ吹けば政治家の資質に疑問符が付く人物でも当選できることが
わかった。また小選挙区は死票を多く産み出す事も示した。


◆小選挙区以前に、定数3~5名の中選挙区を長く施行してきたが、自民党の
派閥政治の弊害を招き、挫折してきたこともある。結局、選挙制度にベストとい
う答えはないと云う事も分かった。選挙制度を云々する前に、我々はどのような
政治を望むのか、どのような人に政治家になってもらいたいのか、選挙制度と
云う「入れ物」を論ずる前に、その中に収める中身のあるべき姿を求めていか
なければならないのでないか。

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