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2012年1月15日 (日)

はやぶさ帰還の陰に神の御加護

◆小惑星探査機「はやぶさ」が7年間60億キロの宇宙の旅を終え、地球に帰還
して多くの感動を与えたのは2010年6月13日、1年半前のことだった。
小惑星「イトカワ」に接近して、写真を送ってきただけでも驚きだったが、わずか
540mの小さな天体に着陸して砂を採取し、地球に持ち返るという報ほど、日本
の技術の素晴らしさに驚嘆し、興奮を覚えたものだ。


◆ところがその後燃料漏れ、姿勢制御不能、通信途絶等と様々なトラブルに襲
われ、一時は行方不明になってしまった。ついには4基のイオンエンジンのうち
3基が故障し、残る1基も寿命間近という最大のピンチに立たされた時には2007
年6月の帰還を断念せざる得なくなった。チームは故障したエンジンのうち、1台
のイオンを噴射する部品と、もう1台の電子を噴射する重要部品「中和器」が
無事なことに注目。遠隔操作で回路を繋ぎ、2台で1台分の推力を発生させる
離れ業に挑んだ。


◆2009年11月、チームリーダーの川口教授はあらゆる手立てを尽くしたうえで、
重要部品と同じ文字を冠した中和(ちゅうか)神社(岡山県真庭市)を参拝、
「お札」を購入して、はやぶさの管制室(神奈川県相模原市)に祀り、成功を祈
願していたという。科学の粋を結集した技術の上に立って、あらゆる人知を尽
くした上で天命を待つという--それも最も科学に縁が無いと思われる神社に
参拝した上でのこと、本当に神にもすがりたい気持ちがあったのだろう。


◆ここに真の日本人らしさを見た思いがする。このことが2010年6月「はやぶさ」
がカプセルを地球に届けて、使命を果たしたうえ、自らは燃え尽きたと云う劇的
結果をもたらし、我々に感動を与えた一因になっていたのかもしれない。我々
はともすれば、大した努力もせず、神の加護などに懐疑的であったり、逆に何
の努力もせず神頼みばかりしがちである。川口教授のチームはこのプロジェ
クトが成功した後、早速中和神社にお礼の参拝をしたという。


◆2月11日、映画 『はやぶさ 遥かなる帰還』が(主演:渡辺謙)封切りされる。
科学技術だけのドキュメントではなく、人間ドラマの映画でもあり、大いに楽し
みだ。



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