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2012年1月29日 (日)

映画「3丁目の夕日 ’64」

◆映画「always 3丁目の夕日’64」を観てきた。この映画は言うまでもなく、西岸
良平氏の同名連載漫画(見たことはないが)を映画化したものでシリーズ3作目。
今回は東京オリンピックが開催された昭和39年が時代背景となっている。いつも
のように登場人物に悪人は一人もなく人情味あふれる人間模様が描かれている。
おそらく、55才以上の人は皆、ノスタルジアを感じるのではなかろうか。


◆この年、井の頭線東松原駅近くに下宿していた。オリンピックの入場式は渋谷
の喫茶店で、カラー放送生中継で見たことを鮮明に覚えている。入場券を購入し
て競技を観戦することは貧乏学生にとって無理な相談だった。ただ、マラソンだけ
は、その場面に触れることができる唯一の競技だった。下宿先から歩いて行ける
甲州街道でマラソンを応援した。ローマ大会に続き、独走で2連覇したビキラ・ア
ベベの哲人めいた表情が忘れられない。


◆映画の中で3丁目の住人二人が、サッカーを観戦した帰りに「あの競技はあま
り人気がでないだろうな」なんて話していた。それで思い出したのが、サッカーの
入場券を入手するアルバイトをやったことだった。当時たいして人気がなかった
サッカーの入場券を千駄ヶ谷の国立競技場で並んで購入した。終わるとまた列
の後ろに並んで購入・・3回くらいやっただろうか。朝はやや早かったが、1時間
くらいの実労で通常の数倍の報酬を得た。スポンサーは日本コカ・コーラだった。


◆映画の舞台となった東京タワーの近くといえば、東京のど真ん中。ところが映
画の方は昭和30年代初めの古い感じが溢れており、実際の昭和39年はもっと
進んでいたように思う。架空の世界だからとやかく言うことではないが、この年
新幹線の開業の他に、羽田~浜松町間にモノレールが開通。王選手が本塁打
55本の日本記録を出し、漫画では「オソマツ君」、「オバQ」、歌謡曲では「柔」、
「お座敷小唄」、「愛と死を見つめて」が流行り、キャンパスではフォーク、反戦
歌がブームになっていた。


◆映画の中で医者役の三浦友和が終りに言っていたように、人々は物質的豊
かさを求めてきたが、それだけでいいのか?という問いが投げかけられていた。
そういえば、翌年からオリンピック後の経済不況で、高度経済成長に陰りが表
れ、個人の価値観や生き方が多様化し、精神的なものが見つめ直された時期
に入ったように思う。

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