« 奥能登旅行写真集 (1) | トップページ | 奥能登旅行写真集 (2) »

2011年10月 9日 (日)

奥能登三日間の旅 (2)

No.2 【上時国家】
◆能登には歴史があると書いたが、輪島市のはずれに「近世木造民家の究極」
ともいうべき上時国家(かみときくにけ)と下時国家がある。歴史は源平の頃に
遡る。平清盛の妹(時子)の旦那である平時忠(大納言)は「平家にあらずんば
人にあらず」と嘯いた権力者であったが、源平の戦で敗北し、能登に配流される。
その子、平時国はこの地で近隣300石を統治し、代々受け継がれ、姓もいつし
か「平」から「時国」に改めた。江戸時代には天領の大庄屋となり、第21代当主
は現代に残る豪壮巨大な屋敷を築いた。現在は25代当主がこの屋敷と伝統を
守っているという。


◆我々は少し高台にある上時国家を訪れた。約180年前に建造された古民家
で、完成までに28年を要したという。建坪189坪、入母屋茅葺の大屋根は高さ
18m、4,5階建てのビルに相当する。玄関は唐破風総けやき造りで、高級武家
屋敷の玄関のよう。建物は国指定重要文化財、庭園は名勝に指定されている。


◆巨大な梁と柱、御殿風の天井、厚さ11cmの透かし彫りの欄間、平家の定紋
「丸にあげは蝶」を金箔で描いたふすま、その他歴史的調度品や美術品が並
び、この家の豪壮な暮らしぶりが思い描かれる。今まで各地で古民家をいくつ
か見てきたが、日本独自の民家の建築様式の集大成ともいうべきもので、これ
までの中ではピカイチではなかろうか。


No.3 【能登金剛巌門】
◆能登ではなんといっても、日本海の荒海で造られた西海岸の奇岩、断崖等
変化に富んだ海岸線が定番スポットだろう。だが、この手の風景は海に囲まれ
た日本では結構各地で見られる。35kmに及ぶ能登金剛と呼ばれる景勝地の
中でも、巌門(がんもん)は別格だ。波打ち際まで降りて行き、波が削った暗い
洞窟の中を背を丸めて少し登っていくと、地上に出られる。

◆ところが、この日は波が高く、開いた門から水が押し寄せ、幅1m弱の歩道
を完全に覆ってしまい、靴やズボンがびしょ濡れになってしまう。タイミングを
計ってさっと通り抜けないとなかなか渡れない。皆子供に返って、キャッキャッ
騒いでいる。中には膝から下までずぶ濡れになった老夫妻もいた。新田義貞
に倣って、「南無八幡大菩薩」と称えるまでもなく、わずかに水が引いた隙を
狙って渡り得た。ちょっとした探検気分になれ、面白いところだ。

« 奥能登旅行写真集 (1) | トップページ | 奥能登旅行写真集 (2) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/42397075

この記事へのトラックバック一覧です: 奥能登三日間の旅 (2):

« 奥能登旅行写真集 (1) | トップページ | 奥能登旅行写真集 (2) »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ