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2011年8月10日 (水)

思い出される世界恐慌

◆米国債発行枠の拡大を巡る米議会の攻防から、S&P社が米国債の格下げを
発表した。米国の財政再建の見通しに不安感を示した格好だが、これを契機にドル
の信任が一段と揺らぎ、世界的な株安連鎖とドル売りが加速しつつある。その結果
日本円が相対的に高くなり、円高傾向が強まって日本経済に悪影響を及ぼしかね
ない状況となってきた。

◆GNP比で断トツに高く、膨大な借金を抱える日本の財政事情を勘案すると、円の
先行きに不安感が持たれ、円安方向に動いていいはずなのに結果はその逆となっ
ている。日本は株安、円高に膨大な財政赤字を抱え、更に震災復興への財政負担
と景気低迷で三重苦、四重苦となり、正しい舵取りをすべき政治が混迷して、不安
感が余計に広がっていく。

◆欧州では紳士の国、英国で失業が増大、大規模な暴動が勃発。ギリシャの信用
不安がイタリア、スペインに飛び火し、独仏は域内の危機回避に必死の状況。
唯一好調だった中国や東南アジアはインフレで景気にブレーキが掛かり、かつての
勢いは望めない。もともと世界経済の中で「唯我独善」の中国だから当てにはでき
ないが、最大の米国債保有国だけに影響は大きい。

◆こうして見てくると1929年(昭和4年)10月24日「暗黒の木曜日」と云われたニュー
ヨーク市場の株の大暴落に端を発し、全世界を巻き込む世界恐慌へと連鎖していっ
た歴史の教訓が思い出される。もちろん状況は当時と大きく異なるが、悪夢を避け
るため世界のリーダー達は叡智を結集しなければならない。だが、オバマ大統領は
菅総理大きくした相似形に見えるし、先進7カ国の首脳は一頃と違って小粒で、世
界のリーダーたるに迫力に欠ける。ロシア・中国の首脳は相も変わらず我欲に凝り
固まり、他国をおしのけても自分の国さえよければそれでよいとする。

◆世界経済の見通しが不透明な状況の中、「宇宙船地球号」はどこへ行こうとして
いるのか。世界秩序が崩壊し、二度目の世界大戦へ突入した昭和初期の激動の
歴史を再び繰り返さないよう祈るのみ。

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コメント

 ある投資信託会社の社長の言葉。 

 どんな時代も、人間は食べて着て生活しないといけない。
そして、よりよい生活を追及する。
人間が生きている限り、必要な産業は続く。
10年、50年、100年単位で経済を見れば、右肩上がりになっている。

 残りそんなに長くは生きていないけど・・・

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