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2011年8月 6日 (土)

広島原爆記念日に思うこと(2)

◆これに対し、原発は同じウラン235を使って継続的に熱を発生し続け、水を蒸気に
変えて安定的に電力を産み出していくことにある。燃料棒に関してはテレビで説明す
る場面に何度も接しているので省略するが、要は原爆と違い、ウラン235を2~5%と
低い濃度で濃縮したものを使い、長時間かけて徐々に分裂させ続けていくので、ウラ
ンの量は比較にならないほど原発の方が多いということになる。チェルノブイリ原発が
核燃料180トン、ウランに換算して3,600kgとされるが、原子炉が爆発したときに放出
する放射線の量も圧倒的に原発の方が多いということになる。福島原発で拡散され
たセシウムの量で比較すると今回の原発事故は広島型原発の168個分に相当する
という記事が報じられていた。


◆また原爆は地上数百mで火球として爆発するので、大気中に拡散してしまうが、
原発事故は地上近くで放射線を放出し続けるので、広範囲かつ長時間に亘って影
響を及ぼし続けることになる。一般的に低濃縮ウランが核爆発を起こす事はあり得
ない。しかし制御が利かなくなって、炉心内の燃料棒がメルトダウンし、炉心が突き
破れたりすると、水蒸気爆発や水素爆発を起こして、放射線を放出し続ける重大事
故に発展することは、今回の福島第一原発事故が身をもって教えてくれた。


◆人類が科学を探究し、その過程で原子力なるエネルギーを創りだした。人類は
それに慢心し、自然を軽んじてはいなかったか。所詮人間の知恵や技術に完璧と
いうものはあり得なかった。プルトニウムという自然界には存在しない元素にまで
手を染めたことが、自然の摂理に背き、目に見えない大きな何かが警告を発した
と言えないだろうか。その意味で徐々に脱原発に向かう方向は間違っていないと
思う。(終わり)

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コメント

 原発の廃棄物処理方法も未解決なのに、よくもまあ運転に踏み切ったものよ!
付けは必ず未来の人間が負わないといけないでしょうね。

 欲と快適を追求した現代人の罪深さ。

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