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2011年7月14日 (木)

菅さんの「脱原発宣言」

◆菅総理は昨日、今後のエネルギー政策について段階的に原子力を引き下げ、
将来は原発のない社会を目指す考えを表明した。これは迷走していたエネルギー
政策の抜本的な転換となるが、例によってアドバルーンを打ち上げたものの中身
は空っぽじゃないかと、早くも疑問視されている。


◆世界の流れからいって、目指す方向は正しいのだろうが問題点が二つある。一つ
は国の方向を左右する重大な政策を決定するに当たり、党内論議、閣議、国会論議
さらには経済界との十分なすり合わせを経ずして、記者会見でぶちあげたことだ。
もっとも党内や国会で論議をしてもなかなか結論が出せず、先送りするのがこの国
の常であるから、ある意味リーダーシップの無い総理がリーダーシップを発揮したと
云う風にも見える。


◆問題はその次にあり、菅さんは先月条件付きで辞任を表明した。つまり辞めていく
総理が打ち出した法的な裏付けのない重大な政策が、後任者までに拘束力を及ぼ
すかということである。つまり、「原発NO」の世論に迎合して、即廃止という後継者
が表れるかもしれないし、経済成長、国際競争に重点を置いて、10~20年程度は
原発を維持すべきという政権が表れるかもしれない。


◆菅さんは理想を政策として打ち出したものの、この政策を具体化し、工程表を作り
世界経済との関連、現状の国内電力需給体制の見直しなどについて、どういう風に
肉付け、プランを作っていくか、その強力なスタッフやブレーンや協力者がいるかとい
うことである。辞めていく総理にそういう奇特な人もなかろう。


◆今回の菅さんの発言はやはりというべきか、いかにも軽い。要するに信頼されない
リーダーのもとでは、どんなに良い政策であっても、それを推進していくことは困難だ
し、方向もまたフラフラとして定まらないだろう。

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