« 「スパウザ小田原」のその後 | トップページ | 決まらぬ定数削減と進まぬ憲法論議 (後)  »

2011年5月20日 (金)

決まらぬ定数削減と進まぬ憲法論議 (前)

◆国会の定数問題は、昔から一票の格差が裁判に提訴され、最高裁で違憲判決、
国会でしぶしぶ小手先是正、この繰り返しだった。先日自民党は衆院定数を「小選
挙区5減、比例区30減、総定数を480から445にする」という試案をだした。最高裁
の違憲判決と大幅議員削減を望む世論の動きも意識して、小手先の修正案を発
表したが、他党の反応は極めて冷淡だ。

◆選挙制度、選挙区、定数問題は常に各党それぞれの思惑があって、我田引水
が働くからなかなか纏まらない。逆に決まらないと分っているから、民主党のよう
に選挙受けを狙って「衆院比例区80削減、参院40削減」と平気でマニュフェストに
掲げることになる。あとは知らん顔。この問題は議員の利害に絡む問題を、その
当事者に任せるから、なかなか纏まらないのだ。

◆この課題を論議するため、昔から有識者による○○委員会だとが、数多く開か
れてきたが、法的権限がないから単なる参考意見で終わる。確かに憲法41条で
は「国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」と規定されて
いる。この大義名分をかざし、今の烏合の衆とも思える国会議員達では大幅な制
度改革は望むべくもない。

◆また、今の衆参二院体制のままでいいのかという問題も云われてから久しい。
現状の国会論議を見ていると、同じようなことを参議院でも繰り返している。スピ
ードが求められる現代においては一院だけでいいのではと思われるのだが、ここ
でも憲法42条の「両院制」の壁に突き当たる。どうしても参議院を必要とするなら
ば議員は党派に属さず、全て無所属、大臣は出さず、衆議院を監視する観点から
決算委員会を主体とする役割と、大所高所から中長期的ビジョンで国家戦略を
議論する役割を与えれば、参議院の存在意義はでてくる。

◆さらに云えば、今のままの東京一極集中の中央集権体制のままでいいのかと
いう問題もある。地方分権は口先だけで一向に進まない。今の日本の閉塞状態
を脱し、大きく転換するためには道州制に移行することが大きな切っ掛けになり
うる。国の体制を一変するのだ。現状の国の権限と財源と組織の大部分を道州
に移し、国は外交と防衛、国家戦略に特化し、小さな政府を目指すべきだ。(続)

« 「スパウザ小田原」のその後 | トップページ | 決まらぬ定数削減と進まぬ憲法論議 (後)  »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/40058000

この記事へのトラックバック一覧です: 決まらぬ定数削減と進まぬ憲法論議 (前):

« 「スパウザ小田原」のその後 | トップページ | 決まらぬ定数削減と進まぬ憲法論議 (後)  »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ