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2011年1月31日 (月)

日本の政治の現状と再生

本日付、読売新聞のコラム「地球を読む」に御厨貴東大教授が興味深い評論を
寄稿していた。

◆今の政府、政治の現状を見るにつけ、多くの国民が無気力感、脱力感に陥って
いる。民主党、自民党とも「烏合の衆」と化し、「統治の術」が欠如していると指摘。
もはや政局でも政策でもない「統治」の構造や場をなんとかせねばならない段階
に来てしまったのではないかと主張。


◆明治維新政府の無責任かつ無定見な「衆議」を脱し、国家のあるべき姿を映し
出す「公論」に集約し、「統治の確立」こそ最重要と求めた大久保利通。
政治家とメディアの関係について批判と攻撃ばかり繰り返すメディアに対して
警鐘を鳴らした政友会総裁原敬。現在でも何かあると、それ!とばかりにモグラ
叩きよろしく、政治家を打ち続けるのが仕事と心得るメディア。そのうち育つべき
人材がいなくなってしまうのだと指摘する。


◆そして政権奪取にのみ関心が向き、政党政治という統治の場を攻撃し続ける
ことによって、自らの「統治」の正当性を喪失し、解党に追い込まれた政友会。
現在においても責任政党であったはずの自民党が政権奪取のため視野が狭く
なり、かつての野党時代の物知らぬ民主党と同じ行状を繰り返している。


◆御厨氏は近年の歴史に学ぶこれら三つの例を引用するが、三月危機、六月
危機が叫ばれている現状では、「大連立」や「与野党協議」は絵に描いた餅に
すぎない。ここまで硬直化した与野党関係を解凍するためには「解散・総選挙」
という劇薬しかないのではないかという。


◆だが、その先はっきりしたものが見えているわけではない。選挙結果に基づき
事態を「正当な統治」へ再生する手立てを見据えるしかないのではないかという
が、要するに「運を天に任す」という風にしか聞こえない。総選挙もいいが、変わり
映えしない「烏合の衆」がまた集まって本当に「正当な統治と道筋」が付けられる
のか。 落ちるところまで落ちないとこの国は覚醒しないのではないか。

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