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2011年1月12日 (水)

日本の領土問題を考える (2)

1.北方領土問題

◆昨年11月、ロシアのメドベージェフ大統領は北方領土の国後島などを訪問した。
1945年8月15日、日本が敗戦を宣言した後、当時のソ連が我が国固有の領土で
ある北方4島を不法占拠して以来65年が経った。今回歴代トップの誰もが訪問する
ことのなかった北方領土を初めて訪問した意味は重大だ。

◆それまでは外交交渉による一部返還の余地はまだかすかに残っていたが、これ
で完全に断たれた形となった。病院、学校、道路などのインフラを整備し2代目、3
代目が居住する今となっては完全にロシアの国土になってしまった。

◆ロシアはソ連崩壊後、経済的に困窮し、2島(歯舞、色丹)返還と日本の経済援助
を引換えとする案を言いだした。日本の一部政治家の中には、取りあえず2島返還
その後に交渉を続けるなどどする動きもあった。しかし日本にとってはこれはとても
受け入れられる条件ではなかった。国論はあくまでも4島一括返還が譲れない条件
だった。

◆ところがずるいロシアは日本の外交政策の不一致や変換要求の世論が低調で
あること、総理や外務大臣がコロコロ変わる日本の政治状況を見透かし、日本の
要求を無視し続けた。そして近年、石油などの資源による経済復興を機に、色丹、
国後、択捉へのインフラ整備を着々と進めた。ここに至ってロシアが4島を返還する
意志は全くなくなり、日本の要求自体を諦めさせようとする狙いが、今回の大統領
の北方領土訪問となって表れた。

◆結局、外交による領土返還交渉は、圧倒的軍事力の前に泣き寝入りするしか
なくなった。あの時2島返還を受け入れていればどうなったか、少なくとも"all or
nothing"でなかったことは確かだが、結果の良し悪しは分からない。結局日本の
戦後の平和憲法のもとでの外交姿勢の弱さと、内向きな政治姿勢、一貫性の無さ
などが、ある面舐められてきたことは確かだろう。

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コメント

 経済力が付いた今では返還は望み薄でしょう??。

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