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2010年11月14日 (日)

「勝海舟」に見る日本の外交

◆管内閣の外交が「尖閣諸島中国漁船の問題」、「ロシア大統領の北方領土訪問
問題」、「TPP参加に対する問題」など日本を取り囲む外交問題で大きく揺れ、支持
率も急落した。そもそも管総理、仙石官房長官に外交の資質があるのかと不安視
され、前原外務大臣も親米、反中で偏りが見られ危なっかしい。


◆近年日本が外交の矢面に立たされたのは、幕末期、列強が日本に開国を迫り、
さまざまな軋轢が生じたときだろう。この時日本にいわゆる外交のプロなどというも
のはいなかった。語学が多少でき、洋書が読めるというだけで、交渉の最前線に
当たらされた。勝海舟は海軍練習所を開き、自ら「咸臨丸」を操縦して米国へ渡航
した経験があり、西洋事情にも詳しいということもあって、幕府が対外折衝に困窮
した時は決まって引っ張りだされた。しかしながら問題は解決するも、上役と衝突
したり気にいられなかったりして、軍艦奉行や外国奉行に何度も登用されたり、罷
免されたりした。彼は外国人の間では人望が高かった。


◆そんな勝海舟が晩年、有名な「氷川清話」の中で「外交の要諦(秘訣)」につい
て語っている。
(1)「心は明鏡止水のごとし」 妄想や邪念を一切捨てて、心を研ぎ澄ましておく。
外交に望んでも多くの意見を聴くことは迷いの元になり、自分の定見がなくなる。
(2)外交の極意は「正心誠意」 知らぬことは知らぬ、知っていることは知ってい
る。ごまかしではなく至誠を尽くせ。国家のために譲れないことは一歩も譲らず、
折り合うべきところは、折り合え。
(3)大切なのは根気の強さ・「気」である 「気」を養うことを心掛けよ。断固たる
気骨を貫け。 (若い時の剣術修業の影響もあるか)
(4)「公平無私の眼」  小さい量見を捨て大局観に立て。 貧富強弱によって
手加減するな。
(5)「彼を持って彼を制する」 幕末の一時期、ロシアは対馬の一部を占領し、
日本は苦境に立たされるが、勝は英国の力を利用し、解決に導いた。(詳細は
省略。現在に置きかえれば米国との信頼関係を重視せよということか)

◆勝海舟は「外交上のことは、ただただ一片の至誠と断固たる決心を持って、上
一人を奉戴して、四千余万同胞が一致協力してやれば、なあに国際問題などは
屁でもないのさ」と断じている。当時と現代の事情は大きく異なるが、現代に訳
せば、「基本的には国家を第一に置いて、政治家同士、国民同士が足の引っ張り
合いを止めて、一億二千万の国民が一致協力して事に臨めば 国際問題などは
解決できないわけがない」と言っているのだろう。


◆古き良き時代の外交の一側面だと一笑に付すわけにはいかない。確かに外交
には技術面、駆け引き、時に権謀術数も必要だろう。しかしながら人間が外交を
担っている以上、外交の基本姿勢はなんら変わらないはずだ。現政府の閣僚、
与野党の国会議員も心して先人に学んでほしい。

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