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2010年8月15日 (日)

終戦記念日 ドラマ「帰国」を見て  (前)

毎年8月になると、「戦争と平和、敗戦、原爆、昭和の時代」などをテーマとした
ドキュメンタリー、討論番組、ドラマ、アーカイブスなどが放送される。今年は終戦
後65年ということもあって、その種の番組が時に目立っていたように思う。
中でも昨夜(14日)9;00から放送されたTBSの終戦ドラマ・スペシャル「歸國」は
出色だった。
65年前、南方の海で命を落とした数十の兵士の「英霊」を乗せた蒸気機関車が
汽笛を響かせ、未明の東京駅に到着する。秋吉部隊長は部隊全員に「それぞれの
思い出の人思い出の場所などを訪ね、現在の日本を見てこい」という命令を下す。
時間は始発前までの3時間余。英霊だからどこにでも出没できる。
設定自体は荒唐無稽だが、要は65年前国のために命を落としていった若者
達が
「現在の日本を見て、どのように思うか」を問いかけ、現代の日本の病巣をえぐり
だし今の我々に訴えかけた、鋭い視点をもったドラマだ。さすが「倉本 聰
」氏の
作品だけあって、見る者をグイグイ惹きつけていく。
深夜の靖国神社に閣僚たちが参拝に行く。マスコミがそれを追っかける。「なぜ
マスコミがこんなに騒ぐのか。なぜ深夜にこっそり行かねばならないのか?
あの連中は賛成なのか、反対なのか?」 「さー?」「俺達
の存在とは何なのだ」
芸大でチェロを弾いていた兵士は結婚を約束した恋人の家にいく。小学校で
音楽を教えていた恋人は年老い、目を悪くしていたが、独身を通し彼が来たこと
が分かる。今の子供たちは携帯ばかりして歌を歌わなくなった。歌を忘れた
カナリアになったと嘆く。
芸大で絵画を学んでいた学生は上田の「無言館」を訪れ、出征前に自分が
描いた新妻のヌードの前で佇む。モデルになっていた新妻は当時のまま仮想
現実になって思わず彼を抱きしめ愛を確かめ合う。            (続く)

 

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