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2010年3月19日 (金)

食の話-オフクロの味

先日NHKの「ためしてガッテン」でグリーンピースご飯の特集があった。
若い世代の中にはわざわざグリーンピースだけを選り分け、残す人が
多いらしい。「なんでだろう」と不思議でしょうがない。子供のころ母親が
グリーンピースご飯をよく炊いてくれた。懐かしい味である。
◆故郷を離れてから半世紀近くになるが、グリーンピース入りのご飯を
食べる機会は少なくなった。最近また思い出して家内にリクエストしたり
する。だが、子供のころ食べたグリーンピースご飯に比べ、味も香りも
薄いような気がする。子供の頃の味覚こそ「オフクロの味」というもの
だろうか。◆秋にはサイの目切りにしたサツマ芋と一緒に炊くイモご飯が
食卓に出た。今から思えば、お米自体がランクの低い配給米で、量を
増やすため麦を入れたり、外米を混ぜたりするものだから、ご飯それ自
体は決して美味しくなかった。ご飯に豆や芋を混ぜるのは少しでも美味し
く食べるための知恵だったのかもしれない。
◆今では考えられない事だが、秋には松茸が安く八百屋の店頭に並んだ。
松茸ご飯や吸い物、焼き物などよく食卓に並んだので、「なんだ、今日も
松茸か」なんて、今から思えば贅沢な話だった。また、どこの家庭でも
そうだったと思うが、クジラの刺身(冷凍になった赤身)もよく食べた。
シャキシャキした冷たい感覚がたまらなく美味しかった。正月のカズノコ
(子供のころは美味しいものではなかったが)も安いのでたくさんあった。
◆オカラときびなごを炒めたものは安いものだからよく食卓に出たが、
子供にとっては美味しいものではなかった。今では懐かしい味となって、
食べてみたいオフクロの味のひとつとだ。母親が作ってくれたもので
大好物だったのはイワシを開いてゴマをまぶしたミリン干し。(地元では
さくら干しといった)これは弁当のおかずに最高だった。皿ウドンは外で
食べるのと遜色なかった。すべて懐かしいオフクロの味だが、口にする
ことができなくなって20数年、他界してから13年が経つ。

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