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2018年1月22日 (月)

大河ドラマ「西郷どん」を見て。

◆大河ドラマ「西郷どん」の評判がイマイチのようだ。一つは西郷役の鈴木亮平がイメージにそぐわないという見方。もう一つは言葉の問題があるらしい。歴史好きにとっては原作者の想像による少年時代の描写などどうでもよいのだが、関東と関西では視聴率に差があると言う。それはセリフによるものらしく、東北日本にいくほどリアル過ぎる薩摩弁の展開についていけないというような面もあるとか。歴史学者の磯田道史氏は「西南日本の薩長史観と、東北日本のアンチ薩長の地域対立が今なおあると見てよい」と言うが、果たして・・・?

◆幕末・明治を題材にした歴史小説は数多くあるが、多くの作者はリアル感を出すため当時の地域の言葉、即ち薩摩弁、土佐弁、関西弁、江戸弁、公家言葉などを会話の中に用いる。それらの小説を読んでいるうちに自然とその言葉に馴染んでくるものだ。学校の教科書で学ぶ歴史は受験のための勉強で、面白くもなんともない。ところが若い頃見た大河ドラマ「竜馬がゆく」は実に面白く、原作を読みたくなって、一気に司馬遼太郎の歴史の世界に入り込んだ。その辺りが自分の歴史好きになった原点でもある

◆幕末・維新の歴史の主役の一人西郷隆盛維新三傑の一人とされ、数多くの小説、映画、ドラマに登場してきた。西郷の魅力は「自他の区別なく、弱者の気持ちになれる大きな包容力にあった。その絶大なカリスマ性を日本人は愛し続けてきた。ところが、一方で西郷は一度謀略を始めると暗殺、口封じ、欺瞞、何でもやった。恐ろしく暗い闇を抱えた男でもあった。善悪に振れ幅のあるこの絶対値の大きさこそが西郷の人物的魅力の泉である」と磯田氏は言う。

◆西郷隆盛と歴史的談判をして、江戸城無血開城を実現した勝海舟は明治5年以降、東京赤坂の氷川神社近くに寓居し、明治32年77歳で没した。政治の裏表を知り尽くした勝が当時の新聞記者らの前で話した語録が「氷川清話」として残されている。その中の一部を抜粋する。「自分は天下に恐ろしい人物を二人見た。それは横井小楠西郷南洲だ。横井の高い思想とその言を用いて天下の大事として実行に移す人物がいたら、それこそ由々しい大事だと思っていた。その後、西郷と面会してその大事を成すものは西郷ではあるまいかと秘かに恐れていたが、果たしてその通りになった」と書かれている。

◆また「坂本龍馬が西郷隆盛の人物を見てみたいというから紹介状を書いてやった。薩摩から戻ってきて言うには、なるほど西郷と言うやつは分からぬやつだ。少しく叩けば少しく響き、大きく叩けば大きく響く。もしバカなら大きなバカで、利口なら大きな利口だろうと言ったが、坂本もなかなか鑑識のあるやつだ」という有名な話も残っている。西郷の良き理解者であった勝海舟だが、「西郷に到底及ばなかったことはその大肝識大誠意だった」と述べている。

Photo◆しかし、西郷は幕府を倒したものの、新国家の青写真を持っていなかった。「私の知る限りそれを持っていたのは土佐の坂本龍馬だけだった」と司馬さんは述べている。大久保、桂、伊藤らが主導する明治新政府は、そのモデルを西欧に求め、東京帝国大学を設置してエリートを養成。中央集権体制を確立し、優秀な官僚を地方に配して、近代国家建設に邁進した。しかし急激な構造の変化は、負の面をもたらす。明治新政府の一部の腐敗、欧米風潮の浸透は西郷が目指す理想の国家像とは乖離していた。西郷が大切にする「天を敬い、人を愛す」の精神は現代社会にも相通じるものがあるのではなかろうか。

2018年1月19日 (金)

北朝鮮の平昌五輪参加、どうなる朝鮮半島の今後

◆開幕まで20日ばかりとなった平昌冬季オリンピック。ここにきて、昨年末まで一顧だにしなかった北朝鮮が急に参加すると言い出した。それも韓国と共催するような形をとり、不人気な平昌五輪を自分達の参加によって、平和を演出し、盛り上げてやろうというスタンスらしい。この辺に北朝鮮らしい巧妙、狡猾な外交姿勢と韓国文在寅政権の八方美人的政治姿勢が透けて見えてくる。

◆北にとっては平和の祭典に参加することによって、目前の脅威であるアメリカの先制攻撃と米韓共同軍事演習を先延ばしにさせることが可能だ。さらに自分たちは米の核の脅威から自国を守るために止むを得ず核・ミサイルを開発するのであって、同胞である「南」に向けるものではない。話し合いにはいつでも応じる用意はある・・と言う、いかにも寛大な国家であるかのような姿勢を世界中に見せることに役立つ。朝鮮半島を巡る東アジアの情勢や過去の北の犯罪(謀略、暗殺、拉致、旅客機爆破等々)を知らない、もしくは目をつぶる世界の国々は、直接脅威に晒されていないから、悪いのはアメリカで、「北」はいじめられているだけだという虚偽のイメージに乗せられやすいのではないか。

◆その融和姿勢の背景には、国連決議に基づく経済制裁がボディブローのように効いてきて、制裁を止めさせる必要があること、さらにミサイル技術の最終開発にはもう少し時間がかかると言うことだろう。その時間稼ぎのためにも平和の祭典への参加は好都合となる。過去に幾度となく国際スポーツ大会を政治に利用してきた国だ。競技そのものより、美女軍団を大量に送り出し、オーケストラで芸術を演出して、世界の耳目を集め、最大限に「微笑み外交」を演出する。結果、国際社会は南北対話を好意的に見守ろうとする。その化けの皮が剥がれることは、過去のスポーツ大会での南北統一が全て一過性に終わって、長続きしないことを物語っている

◆「北」の外交が巧妙なことは、平和の祭典に積極的な協力姿勢を見せることによって、「反北勢力」がアンチ北の姿勢をとれないようにすることだ。そして最大限に利用されたのが本来の主催国である「韓国」であり、まさに「庇を貸して母屋を取られる」の言葉通り。北シンパの文政権はそれも承知の上で、自国の国旗は横において、朝鮮半島をかたどった統一旗のもとで、南北合同入場行進を融和のシンボルとして実施すると言う。また500人もの大量の要員の旅費交通費も負担するというから、甘すぎないか。

◆そこまでして北に媚びを売る理由は何だろうか。文大統領は平昌五輪を梃子に北朝鮮の頑な姿勢を融和ムードに改め、核・ミサイルの放棄、国際社会との協調、将来的な南北統一を描いているようだが、これは全くの同床異夢だろう。その証拠に現在行われている南北対話でも、「一言でも非核化に触れれば、破局的結果を招く」と脅されている。これが融和を目指す姿勢か?文さんは日本に対しては強硬な姿勢を見せるが、北に対してはどんなにコケにされようが、あくまで「寛容と忍耐」の姿勢を貫く。北の本音は「経済は南が、軍事は北が持つ」、その上で北主導の統一国家を目指すというもの

◆ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一されたのは1990年だった。この歴史的事実が朝鮮半島にも当てはまるか。仮に、北朝鮮で民衆が蜂起し金王朝を倒して、38度線に跨る軍事境界線を両国民が協力して排除すれば可能だが、現実はドイツのようには行かないだろう。親北、太陽路線をとる大統領は金泳三、金大中、盧武鉉といたが、いずれも保守系大統領と同様に哀れな末路を辿った。文在寅も同じ運命を辿らないという保証はない。

2018年1月14日 (日)

日本をダメにした政治家ランキング

◆先日ネット検索していたら、たまたま「日本をダメにした政治家 ザ・トップテン」という記事が見つかった。もともとこの種のランキングは自分なりに作ろうと思っていたので、よいタイミングだった。この記事は「たかじんのそこまで言って委員会」という番組からでてきたらしい。

第1位 村山富市(自虐史観の村山談話で慰安婦問題に禍根。自社連立政権で、
           社会党を潰したことは功績か?)
第2位 河野洋平(朝日新聞の慰安婦報道の「強制連行」でっち上げに加担)
第3位 田中角栄(元祖金権政治、政界から「徳」を奪った。功罪相半ばか?)
第4位 森 喜朗(保守を絶滅に追い込んだ失言多発症)
第5位 土井たか子(北朝鮮の拉致を擁護し続けた代弁者)
第6位 麻生太郎(総理の地位を決定的に軽くしたが、漫画・アニメで親近感造成)
第7位 安倍晋三(長期政権はそれだけで悪く言われる。不思議だ)
第8位 竹中平蔵(ハゲタカの使者の評。小泉政権における経済舵取りで実績)
第9位 小沢一郎(剛腕を演出するも、保守と革新の間をウロウロする蝙蝠政治家)
第10位 小泉純一郎(自民党をぶっ壊すと言って逆に強固にした男) 


◆政界の暴れん坊ことハマコーが選んだランキング(1993年12月)
 ・浜田幸一     ・中曽根康弘      ・竹下 登
 ・三塚 博      ・宮沢喜一       ・小沢一郎
 ・梶山静六     ・田辺 誠        ・宮本顕治


この種の選定はまさに選ぶ人個人の考え方や好みによるもので、同じ人物でも、ベストランクに入ることもあれば、ワーストランク入るすることもある。そのあたりが面白さだろうが、ここで=博さんが選ぶ日本をダメにした政治家ザ・トップテン」=を発表!

第1位:鳩山由紀夫(最低でも県外発言で、基地移転を困難に)
第2位:菅 直人(原発事故対応と経済政策の失敗、総理の資質に?)
第3位:小沢一郎(政権の私物化、政権を創っては壊す変わった趣味)
第4位:田中角栄(日本列島改造で、金が全ての価値観、決断と実行)
第5位:土井たか子(北朝鮮による拉致被害を認めようとしなかった)
第6位:河野洋平(自虐史観で韓国・中国を付けあがらせた)
第7位:不破哲三(マルクスを食い物にする男、共産党の改革の妨害者)
第8位:福島瑞穂(批判だけで、建設的な対案を示せず)
第9位:田嶋陽子(タレント政治家のいい加減さの典型。オッチョコ左翼)
第10位:田中真紀子(ただの我儘娘、政治漫談家、政治理念・政策見えず)
番 外村山富市、 森 喜朗、 小池百合子(希望の党立ち上げの失敗)

2018年1月11日 (木)

新年早々の朝鮮半島問題(下)

(2)慰安婦問題の蒸し返し
◆2015年12月28日、当時の岸田外務大臣と韓国の尹外交部長が並んで会見した慰安婦問題。「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意は全世界に好意的に受け止められた。当時この報に接し、やっと解決したかと思うと同時に、韓国は本当に蒸し返してこないのだろうかと、一抹の不安を持ったものだ。その時の気持ちを、2016年1月7日のブログに書き留めていた。その一部を抜粋する。
 -略- 年末の日韓外相会談で、いわゆる「従軍慰安婦問題」について、「最終的かつ不可逆的に解決する」とした日韓合意は、案の定というべきか、早くも韓国側で反対意見が賛成意見を上回り、ポピュリズムを優先する韓国政府は国民の説得に苦慮する事態となった。日本側はソウル大使館前の「少女の慰安婦像」の撤去が問題解決の大前提とし、早期撤去を強く求めるが、韓国側は民間が設置したものだから、撤去は困難との立場を崩していない。またしても韓国の口車に乗せられたお人好しの日本外交になるのか。これでは世界が注目した歴史的合意も反故にされかねないではないか。-攻略- 
つまり1週間経つか経たずで、早くも韓国側の雲行きが怪しくなっていたのだ。


◆今回韓国の康外相が発表した「2015年の日韓合意への対応方針」は、本来見直すべきものではなく、粛々と実行段階にあるべきものだが、文大統領が選挙の公約に掲げたものだから仕方ないとしても、その内容は、合意は公式なもので、日本に再交渉を要求しない。(当然だろう) 日本が拠出した10億円を韓国政府予算で充当し、今後の処理方法を日本と協議する。(意味不明)、日本が元慰安婦の名誉と尊厳の回復に努力することを期待する。(これ以上何を期待するのか) ④当事者の意思を適切に反映していない合意は真の問題解決にならない。(韓国の前政権が約束したことが間違いだったから、その責任を日本に押し付けようということか。)

◆この日韓合意の再交渉を日本に要求しないと述べたところは、それを通せば世界の物笑いになると一応は分っているらしい。一方日本が拠出し、慰安婦の7割に渡ったという元慰安婦支援の財団への出資金(10億円)は韓国が肩代わりし、10億円は日本に返すということなのか。日本が協議に応じる訳がないだろう。要するに韓国政府は慰安婦たちの支持者らが組織する「挺対協」(慰安婦少女像を作成した団体、北寄りとされる)の反日運動との板挟みにあって、苦し紛れの対応方針を発表したに過ぎない。

◆韓国政府のやるべきことは、日韓合意に反対する世論に迎合するのではなく、その世論を変えるための努力をすることだ。その前に文大統領に民主主義とは何か、教える必要があろう。大衆に迎合することが民主主義ではないと。八方にいい顔をすれば結局信用されなくなり、身体窮することになろう。過去の韓国大統領のほとんどが哀れな末路を辿っている。文大統領も今のままでは同じ運命を辿ることは間違いなかろう。安倍総理が平昌五輪への出席を見合わせたという。当然だ。(終わり)

2018年1月10日 (水)

新年早々の朝鮮半島問題(上)

喧騒の申・酉年から笑いの戌へ年が変わってはや10日。韓国と北朝鮮は9日、軍事境界線上の板門店で閣僚級会談を開いた。同じ日、韓国の康外相が2015年12月末の慰安婦問題を巡る日韓合意への対応方針を発表した。この二つの問題に関連はあるのか、ないのか。日本はどう評価し、どのように対応すべきなんだろうか。

(1)南北会談の評価
◆まず最初に感じたのは、北朝鮮への米国の軍事的圧力と、国連参加国の経済制裁がジワジワ効いてきて、「北」がいよいよ厳しい状況になってきたという事なんだろう。特に中国とロシアが限定的とは言え制裁に加わったことが危機感を抱かせ、その打開策として最も身近で、取り込みやすい韓国との融和ムードを演出するという手段を取ったものだ。

◆プライドだけは強い「北」は自ら頭を下げて会談したいという態度はとりたくない。ちょうど良いことに韓国は平昌五輪を目前に控えている。韓国は平和を演出するためにも「北」に参加して欲しい。そこに付け込んで会談の切っ掛けを持った。そもそも五輪参加のエントリー締め切りを全く無視。開幕1ヵ月前になって、参加を表明しても韓国もIOCも拒否する訳がないと見くびっている訳で、こんな我儘な北朝鮮に対し、どうして世界は甘いのか。「何とかに刃物」というが、とにかく「触らぬ神に祟りなし」というところか。

◆「北」は韓国主催の五輪に協力してやるのだから、その見返りを求める。それは南北の軍事的な緊張関係を解消して、会談を続けることを約束させることにある。今は南北融和ムードを演出し、国際社会の制裁を緩和させることが主眼だ。今ならまだ強い「北」を演出し、会談をリードしていける。経済制裁が長引けば、いよいよ抜き差しならぬ状況まで追い詰められ、弱みを見せた上での交渉にならざるを得ない。米・日が言う「対話」とはその時を指す。その前に韓国が取り込まれた訳だが、果たして「吉」と出るか、「凶」と出るか。

◆「北」の本音は食料・石油・資金などの経済援助を引き出すことだが、足元を見られないためそれはおくびにも出さない。韓国が遠慮がちに「核・ミサイル」のことを持ち出せば、「アメリカの脅威から朝鮮半島を守っているのだから、韓国のためでもある」という脅しを使う。「南北間の問題は、他の国を間に挟まず、同じ民族同士で対話と交渉を通じて解決していこう」と、事情を知らない若い世代をその気にさせる理屈を持ち出す。

◆要するに今回の会談の目的は日米韓の同盟に「風穴」を開けることにある。対「北」融和路線の文在寅大統領が、就任早々様々なサインを送り続けたにも拘らず、無視続けた北朝鮮。ここに来て何故態度を変えてきたのか、文大統領は北の真の狙いはどうでもいいのか。北との和平に向かって功を焦っているとしか見えない。過去何度北に裏切られてきたのか、全く懲りていない。それとも北主導の南北統一を夢見ているのだろうか。(続く)

2018年1月 3日 (水)

祝!青学箱根駅伝4連覇

◆2018年1月2~3日、「第94回箱根駅伝」は青学の4連覇がかかる大会となったが、去年の出雲駅伝や全日本大学駅伝では優勝できず、そろそろ陰りが出始めたかという下馬評もあった。しかし、終わってみればチームワークの賜物か、ぶっちぎりで総合4連覇を果たす結果となった。昨日の往路では2区の森田、3区の田村の健闘が目立ち、最後は5区の竹石が首位東洋に36秒差の2位に食い込んだことが大きかった。その結果、今日の復路6区の山下りでは、小野田が逆に東洋に40秒差をつけて首位に立つと、ゴール大手町まで林、下田、近藤、橋間と一度も首位を譲ることなく完璧なタスキリレーで、2位東洋に4分52秒差をつけ総合優勝「こいつはまさに春から縁起が良いわい~」

◆なお、連続総合優勝の記録を見ると、
1位:中央大学 6連覇(第35回~40回)  2位:日体大 5連覇(45回~49回)
3位:日大(16~19回)、順天大(62~65回)、駒沢大(78~81回) 4連覇 
青学は今回4連覇を果たし、3位の記録に 並んだ
因みに総合優勝の通算回数で見ると、
1位:中央大 14回   2位:早稲田大   13回   3位:日 大  12回 
4位:順天大 11回   5位:日体大     10回   6位:明治大  7回
7位:駒沢大  6回     8位:大東文化大   4回     8位:東洋大   4回
今回の青学優勝で 8位タイに並ぶことになる。


◆箱根駅伝を見ていて、例えば突出した外国人が一人いたとしても、チーム全体の底上げには繋がらないということを今回も教えてくれた。全体にバランスがとれたレベルアップが大切で、昔のような悲壮感漂うチームのムードは今や時代遅れ。「原晋監督はテレビに出過ぎだ、とかなんだかんだと批判される」が、選手個々の力を最大限に発揮させるのマネージメントだとすれば、まさに4連覇の実績が如実にそれを示していると言えよう。

◆スポーツアナが「王者青学」などと表現していたが、青学の形容詞としては相応しくない。根性論ではなく、合理的科学的に裏付けされたトレーニング、精神面のタフさを鍛え、個々の選手との信頼関係の構築、スポーツは楽しくするものという若者の心を掴むことこそ、これからも求められよう。しかし、過去の例を見るまでもなく、連覇はそうそう続くものではないが、これからも正月の楽しい夢を見続けさせて欲しい。

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2018年1月 1日 (月)

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

小田原の我が家では穏やかな新年を迎えました。
初日の出も富士山も大変綺麗です。
但し、写真は携帯からのもので、鮮明ではありませんが。


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ピンクに染まった富士山(7:00AM)

20181_2 2018年元日、初日の出


さて、今年は来年の天皇退位と即位を控え、新元号が発表されます。
年号と言えば、最初の年号大化(645年)から現在の平成まで250を数えるそうですが、最も長いのが昭和の64年、次いで明治の45年、3位が室町時代の応永の35年と続き、4位がなんと平成の31年(見込み)なんだそうです。意外でした。


また今年は明治150年に当たるそうで、日本が近代化に向けて歩み始めてからわずか150年しか経っていない。そのうち昭和が64年ですから、43%は昭和という事になります。但し昭和は20年を境にそれ以前とは国の形が大きく異なることになり、歴史の転換点となりました。

私自身は明治150年の半分近くをただ生きてきただけに過ぎませんが、このブログで折に触れ「明治とはどういう時代だったのか」、「昭和とどのように関わっていくのか」などを、愚考していきたいと思っています。
今年1年、北朝鮮問題など問題が山積していますが、お互いにいい年でありたいものですね。

2017年12月28日 (木)

2017年末、気になる話題あれこれ(3)

(5)新幹線あわや大惨事
◆JR西日本が管理・運営する新幹線、博多発東京行き「のぞみ34号」の台車で亀裂が見つかり、運輸安全委員会が新幹線で初の重大インシデントと認定した問題はあと、3センチで断裂、脱線、転覆の危機があった。もう少しで、新幹線史上初の大惨事に発展、数百人が死亡する恐れもあったという。仮に事故が発生していれば、日本は世界の注目を集め、それまで築いた信頼は地に堕ち、経済的な損失は計り知れなかったであろうと言われる。国土交通省は事故の重大性を認識したうえで、今後センサーを使って亀裂を探すなど、台車の検査方法の見直しを進める考えを明らかにした。


◆しかし、それ以前にJR西日本の社内体質の問題が浮かび上がってくる。12年前に起きたJR福知山線尼崎駅近くの列車脱線事故(死者107名、負傷者562名)の教訓はすっかり忘れてしまったのか。今回の新幹線事故もそうだが、現場の意見と司令部の意見の食い違い、社内規律、組織の在り方、効率優先の運用の在り方、老朽化したインフラの数々・・今、日本全体が劣化していることに対して、警鐘を鳴らしているのではなかろうか。(終わり)

今年も残り少なくなりました。本年もいろいろなニュースがありましたが、来年は平成最後の年に繋がる年でもあります。お互いに良い年でありたいものですね。来年もよろしくお願い致します。

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2017年末、気になる話題あれこれ(2)

(3)広辞苑表記、台湾が抗議
◆累計発行部数1100万部を誇り、日本を代表する国語辞書「広辞苑」(岩波書店)は中華人民共和国(中国)の項目で、台湾を中国の一部の「台湾省」として紹介。台湾の外交部は猛反発して、「中華民国台湾は主権独立国家であり、絶対に中華人民共和国の一つの省ではない。直ちに訂正すべきだ」と抗議した。日本は1972年の中国との国交樹立の際、共同声明で「中国の唯一の合法政府」と認める一方、台湾については「中国の一部とする」中国の立場を理解し、尊重するとの見解を示している。
◆中国との国交樹立から45年。当時ゼロから際スタートした台湾との交流は経済面・観光面等の結びつきは強くなり、親日家は多い。価値観においては中国より台湾の方がより日本に近い。岩波は杓子定規の解釈をそのまま継続しているが、「誤りではない」という見解を発表している。しかし、一民間の出版社であるのだから、両方の実態と見解をありのままに表記すればよいのではないか。


(4)韓国29人死亡火災、「セウォル号」事故の陸上版か。
◆韓国中部のスポーツセンターで起きた火災事故は死者29人を出し、旅客船「セウォル号」沈没事件を彷彿させる大惨事となった。この事件は防災上「こうすれば、間違いなく被害が拡大する」ということを教える反面教師のようだ。
サウナの出入り口の自動扉は非常の際、手動で開けることができたか。死者29人のうち20人は出火元に近い2階の女性サウナで死亡した。火災当時、内部からドアを叩いて助けを求める叫び声が上がっていたという。
非常口に向かう通路に荷物が置かれ、避難を困難にした。
建物周辺の路上駐車が多く、消火作業が遅れた。
外壁に使われた断熱材料が燃えやすい材料で、有毒ガスを発生させた。
外からの鎮火や救出活動の妨げになる構造上の問題があった。
日本でも新宿等の繁華街で似たような火災事故が何度かあったが、「以て他山の石」とすべく教訓として生かさなければならない。
(続く)

2017年12月26日 (火)

2017年末、気になる話題あれこれ(1)

2017年も年の瀬になり、ここに来て気になる話題がいくつか入ってきた。

(1)中国、韓国に報復か?団体旅行再禁止。
◆中国は在韓米軍に配備されたミサイル防衛システム(THAAD)について、韓国に撤去を求めていたが思う通りに運ばないので、3月に経済的な「報復措置」として韓国への団体旅行を規制していた。韓国への渡航は昨年の806万人から今年は400万人へ半減する見込みだという。しかし今月の文在寅大統領の訪中を前に、儀礼的な意味で北京と山東省の旅行代理店に限って、販売を許可していた。


◆会談ではサードの撤去の進展は見られないため、文氏の帰国後は韓国への団体旅行を再び全面禁止するというあまりにも露骨な「報復措置」を講じた。中国政府は「中国の民間がやっているもの」と関与を否定、「文大統領の訪中は成功した」と嘯いている。これに対し韓国では「観光客を外交上の武器に使うのは世界で中国だけだ」と怒りの声が上がっているという。どっちもどっちだという感じだが、何かあったら反日デモ、不買運動などで騒ぐ韓国。自分のことは棚にあげて、何をか言わんやだ。

2)タイで中国人観光客がゾウにいたずら?死傷者発生
◆タイ国内のゾウの観光施設で、10数人の中国人観光客が1頭の雄ゾウ(17歳)を取り囲んで騒いでいた。警備員はゾウを刺激しないように注意していたが、中には尻尾を引っ張ったりした人もいたという。ゾウは「とうとう起こったゾウ!」とばかり興奮して、突然暴れ出し、背中に乗せた客二人を振り落として負傷させた。そして園内を走り回って、観光ガイドの中国人男性が頭を蹴られて死亡したという。このニュースを読んで不謹慎ながら思わず笑ってしまった。中国人観光客のマナーの悪さは今に始まったことではないが、持って生まれた特性というものは簡単には変わらないという話題。
(続く)

 

2017年12月16日 (土)

中国来年にも尖閣諸島を奪取?

◆「中国が日本の尖閣諸島を軍事攻撃で奪取する作戦計画を進めている」という警告がアメリカ議会筋からの報告で明らかになったと、産経新聞ワシントン特派員が報じた。
同報告書によれば、「中国は尖閣諸島の現状を日本側による不当な支配と見なし、日本から尖閣を物理的、軍事的に奪う作戦を少なくとも3種類、実際に立案しているとして、その内容を米海軍第7艦隊の諜報情報部長を務めたジェームス・ファネル大佐らの証言として発表していた」という。


【作戦①】 「海洋法規の執行作戦」と呼べる中国海警(日本の海上保安庁に当たる)主体の尖閣上陸である。この方法は中国海警が尖閣を自国領と見なしての巡視や陸地接近を拡大し続け、日本の海上保安庁巡視船を消耗戦で疲弊させ、隙を突き、軍事攻撃ではなく視察や監視という形で上陸する。中国側は近くに海軍部隊を配備させておくが、あくまで戦闘は避ける姿勢を見せ、尖閣諸島に中国側としての公共施設などを建て始める。日本側はその時点で衝突を避けるため中国の行動を黙認して、尖閣を放棄するか、軍事行動でその動きを阻止するか、という重大な選択を迫られる。(海上保安庁だけで阻止するのは無理があり、かと言って、自衛隊を出動すれば彼らの思う壷となろう)

【作戦②】 「軍事演習の偽装作戦」である。①の方法が成功しなかった場合の作戦で、中国軍は尖閣近くで中国海警を含めて大規模な陸海空の合同演習を実施し、日米側にはあくまで演習と思わせ、その意表をついて一気に尖閣に奇襲をかけて占拠する。実態は「短期の鋭利な戦争」とする。

【作戦③】 「水陸両用の正面上陸作戦」である。正面からの尖閣上陸作戦で、中国軍は尖閣規模の離島への上陸用舟艇も、空挺作戦用の戦略的空輸能力も、ヘリでの急襲能力もみな十分に保持している。その総合戦力を投入し、尖閣の完全占領を図る。日米両国部隊との正面衝突も辞さない。

◆作戦③は日本が尖閣に公共施設や防衛体制を敷いた場合であり、何もしていない場合は①や②の作戦が有力だ。しかし、いずれにしろ中国は国際社会の批判を浴びるだろうが、それも見据えた上の作戦に踏み切る可能性を否定できない。日米は共同で奪還作戦を展開するが、こじれば全面戦争に拡大しかねない。最も可能性が高いのが①作戦で、多くの世論が戦争に拡大することを恐れ、尖閣放棄を主張して、国としてそれに従えば、世界は日本の弱腰を嘲笑し、中国の海洋進出の野望を防げなかったと批判されるだろう。あくまで防衛の主体は日本であることを行動で示さないと、日米同盟といっても、米国は黙って日本を助けることはしないだろう。まさに日本国民一人一人の防衛に対する考え方が問われる時が目前に迫っていると言える。

2017年12月 9日 (土)

無人島の防衛を考える

◆先月1日から昨日までの40日ほどの間に日本海沿岸に漂着した北朝鮮の木造船は47件を数え、40人余の生存者、20余の遺体、難破して破壊された船体の残骸などで、地元漁民、自治体はおろか、日本自体が大変な迷惑を被っている。なかでも北海道「松前小島」に漂着した木造船は10人の乗組員を乗せ、地元漁民の番屋に侵入し、数日間寝泊まりして、生活物資から家電、発電機、燃料など根こそぎ持ち出すなど、まるで大型台風に襲われたかのような被害をもたらした。被害総額は1000万円に及ぶと言う。

◆逃げ出そうとしたところを、日本の巡視船に捕まり、取り調べのため数日間舷側に横付けされていたが、勝手にロープを切断して、再度逃げ出したところを今度は強制逮捕3人、連行6人、(1人は入院済み)と日本も業を煮やしたように強行態度に出た。この木造船の正体は抵抗する態度から、尋常ならざるものと推定されたが、確かに「朝鮮人民軍第854軍部隊」の工作船と判明した。

◆助けてもらって感謝するどころか、日本の常識的な取り調べ態度を弱腰と見ているのか、北の「核・ミサイル」の強硬姿勢に日本が恐れをなしていると甘く見ているのか、彼らの強気な姿勢はまさに「盗人猛々しい」とはこのこと。世が世であれば市中引き回しの上、打ち首獄門といったところだが、現代の法律では人権尊重の観点から裁きに時間が掛かるため、まどろっこしい、「隔靴掻痒」の感がある。

◆ところで、日本には6800余の島があり、うち無人島の総数は6400余ほどあるそうだ。これらの無人島で重要な意味を持つ島は尖閣諸島など国境に位置する島や、福岡県の沖ノ島のように神域として管理されている島などがあるが、今回の「松前小島」のようにある特定のシーズンだけ、仕事場として住居としての役目を持つ島が、近隣諸国の格好の餌になることをこの事件は教えてくれた。今後北朝鮮の崩壊が予想される中、多数の難民や難民に紛れた工作員、人民軍兵が襲来することを想定しなければならない。

◆現在離島の防衛・警護は海上保安庁や各県警の水上警察が当たっているが、守るべき海岸線、領土・領海はあまりに広く、人手は全く足りない。こうした近隣諸国のあらゆる事態を想定して法整備はもちろん、船舶、装備、人員の増強を早急に図らなければならない。日本は幕末に、異国船の来襲に備えて沿岸防備、装備の精鋭化、人員の育成に真剣に取り組んだ。今まさにその時の教訓に学ぶ時ではなかろうか。

2017年12月 6日 (水)

「ロシアの平昌五輪参加禁止」のIOC決定を支持

◆国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が国家ぐるみのドーピングが指摘されているロシアに対し、来年2月に開催される平昌冬季五輪への参加禁止を発表した。大変な英断であると大いに評価したい。ロシアがどのように否定し反発しようが、国ぐるみで組織的な不正を行い、隠蔽工作をしたことは紛れもない事実。ロシアの連盟幹部が「内部告発者は祖国ロシアへの裏切り者だ」と批判していることが、そのことを如実に物語っている。

◆ロシア国内では当然の如く、怒りの声が広がっているという。ロシア・オリンピック委員会の会長は、IOCの決定は「全くもって不公平だ」と語り、「これはロシアの国技の抹殺に他ならない」と反発する。また「罪のない人間を罰するのは不当かつ不道徳だ。五輪の基本理念と完全に矛盾する」と被害者を装う。IOCの決定はロシア国内では「国が侮辱を受けた。競技をボイコットすべきだ」と言う声も上がっているという。

◆事情を知らない人が聞けば、「なるほどもっともだ、ロシアの言い分も聞くべきだ」と思うかもしれない。しかし、IOCも今回の平昌五輪に関しては、真にクリーンな一部の選手やチームについては、厳格な条件下で個人資格として出場を認めるとしている。(国家代表ではない) この決定にあたってはIOCの苦い経験があったようだ。それは前回のリオ・五輪の際、WADA世界反ドーピング機関はロシア選手団のリオ五輪からの全面排除をIOCに勧告していた。しかし、IOCは最終的に大国ロシアへの政治的配慮選手個人の権利擁護とのバランスを考えて、厳格にNOを突き付けられなかった。そのために玉虫色の決定を行ったことで、その後のロシアの変わらぬ体質を見過ごすことになったという失敗があったからだ。

◆何故ロシアは国家ぐるみのドーピングを続けるのか? それは大戦後の東西冷戦下で旧ソ連は、社会主義体制の国威発揚の手段として、ステート・アマと言われる選手を大量に育成し、五輪や各種目の世界大会をフルに活用した。当時の米・ソ・東独のメダル獲得競争は凄まじかった。ドーピング疑惑が言われだしたのもこの頃である。1989年冷戦終了後、ソ連が崩壊すると国家財政の逼迫で選手養成制度も崩壊、有望な選手やコーチも活躍の場を海外に求めた。その結果、しばらく国際大会で低迷が続いたが、2000年にプーチンが大統領に就任すると、かつての栄光を再びとばかり、ロシア経済の不況にも拘らず、スポーツの強化に乗り出した。国を挙げてスポーツ王国の復権を誇示しながら、ロシアの政治的、国家的威信を世界に示そうとしているのだ。

◆そのためには例え違法であっても、結果が全てだ。バレなければ何をやっても構わないというKGB(旧ソ連の情報機関・秘密警察)出身のプーチンの謀略体質に起因するのだろう。ロシアのドーピングが意味するところは、単に選手やコーチの利己的な勝利への欲望という単純なものではなく、ロシアという国家の政治によるスポーツ利用の表れであり、国家や為政者の覇権主義の醜悪な欲望がスポーツの場で表面化したところに最大の問題がある点だ。ロシアの国家主導のドーピング違反に対してIOCの玉虫入りの決着は、スポーツが持つ正義や公平という根本的理念をIOC自らが崩壊させてしまうものであるから、今回の決断が腰砕けにならぬことを祈るのみ。
*参照:早稲田大学スポーツ科学学術院長 友添秀則教授「ロシアのドーピング問題」(2016)

2017年12月 1日 (金)

いつまで続けるモリ・カケ問題

◆今特別国会で、衆参予算委員会が4日間開かれた。その大半が森友問題加計問題に費やされた。野党側は真相究明と意気込み、何とか存在感を示して安倍政権に打撃を与えようと必死だ。一方政権与党は丁寧に説明すると言いながら、疑惑解明の詳細には至らず、このまま幕引きを図りたい様子。しかし我々国民から見て、いつまで埒の開かないモリ・カケ問題をやっているのか?そんなに固執するほど国家存亡に関わる重大問題なのか?と思わざるを得ない。特に左翼・リベラル系と言われる野党は他に山積する国内外の問題より、この問題の方が重要だと思っているらしい

◆結局、森友問題の本質は、安倍総理夫妻が籠池氏の経営する森友学園の教育方針に感銘を受け、応援する姿勢を見せたことに端を発する。ところが籠池氏側は最大限これを利用し、詐欺まがいのやり方や、学園建設用地の地中ゴミの撤去費用を不当な値引き交渉に利用するなど手練手管を駆使して、国有地を安く買い叩いた。安倍総理側は彼の正体が分かるにつけ、身を引こうとするが、森友学園開設の動きに官僚・役人たちは総理が関わっている案件と過重に忖度する事態を生み出した。会計検査院は8億円値引きの根拠が不透明だと指摘するにとどまり、それらの過程を示す文書の存在が不明なまま平行線を辿ることになった。即ちこの問題は、一人の悪人に対する安倍総理側の軽率な動きとそれを忖度する官僚たちの役人根性がなせる業だったと言えよう。

加計問題本質はより明瞭である。獣医学部の新設は、医大の設置などとともに設置認可を申請してはいけないという文科省の告示(平成15年3月)があったと言うのだ。だとすれば、これは新規参入を認めない中世のギルドのようなもの。これを盾に文科省と結託して50年間築いてきた既得権益を死守しようとする勢力(反安倍)と、これに対し国家戦略特区を設けて、規制緩和を推進しようという勢力(親安倍)との争いがことの本質と言える。

◆野党、特に立憲民主、社民党、共産党は朝日新聞等のメディア操作の追い風を受け、安倍総理と加計学園の理事長が友人であることを盾に「便宜を図ったのではないか」などど問題視する質問を繰り返す。この二人の間で贈収賄でもあればそれこそ問題だが、そんな証拠は一切ない。この問題に関しては旧民主党時代に今治市を構造改革特区に格上げして、獣医学部新設を嘆願していたのも民主党議員だったというが、何故突然豹変したのか不可解だ。また前川前事務次官の不思議な夜の行動もメディアのもみ消しが功を奏したらしい。

森友問題にしろ、加計問題にしろ、これが国家の行方を左右する大問題なのか。何か月もかけて国会で「やったろう」、「やってない」の水掛け論を続けることが国益になるのか。「そうではない、あくまで重要な問題だ」と主張するなら、この先何年でも不毛な論議を続けたらよい。野党は国民にソッポを向かれるだろう。安倍政権は疑惑を持たれないように常に「瓜田に履をいれず、李下に冠を整さず」の姿勢を貫かねばならない。野党は感情的で、安倍降ろしが究極の目的であるかのように見えるが、自分たちが政権を担う場合もあることを遠望し、国家のため国民のため「他山の石を以て、玉を治むべし」の心構えで、日々精進して欲しい。

2017年11月28日 (火)

独断と偏見、ベスト横綱/ワースト横綱

◆今年の最後を締めくくる大相撲九州場所は、白鵬の歴代最多通算40回目の優勝で幕を閉じたが、後味の悪い場所となった。場所前の鳥取巡業の際、酒席で日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件が発覚。それに関して貴乃花親方の刑事告発、協会との確執の表面化、メディアの連日の過剰反応など、大きな問題に発展した。

Fotosutanndosumo71◆場所後の日馬富士への処分がどうでるか注目されるところではあるが、横綱は力量・品格ともに抜群であることが求められる。横綱は現在、72代の稀勢の里まで存在する(した)が、この中で真に力量・品格ともに抜群とされるのは、第4代の谷風第35代の双葉山が別格の存在とされ、力士の模範とされている。しかし、模範となる横綱ばかりではない。そこで独断で、昭和以降のベスト横綱、ワースト横綱をランキングしてみた。

 【ベスト横綱ランキング】  優勝回数  特記事項等
第1位:35代 双葉山 12回 69連勝 不世出の横綱、相撲の神様、昭和の角聖
第2位:48代 大 鵬  32回 45連勝 一代年寄 柏鵬時代、没後国民栄誉賞
第3位:58代 千代の富士 31回 53連勝 ウルフ、小さな大横綱、国民栄誉賞
第4位:65代 貴乃花 22回 平成の大横綱 一代年寄、相撲道追及に固執
第5位:55代 北の湖 24回 32連勝 モンスター、輪湖時代を築く、一代年寄
第6位:44代 栃 錦  10回 江戸っ子横綱、マムシ、名人横綱、業の展覧会
第7位:45代 若乃花 10回 土俵の鬼、栃若時代を築く 戦後最軽量横綱 


ワースト横綱ランキング】
第1位:60代 双羽黒 1987年12月初場所前に親方と意見の対立から部屋を脱走、
    そのまま廃業する。歴代横綱で唯一優勝経験なし。在位8場所の短命横綱
第2位:39代 前田山 1949年10月 本場所を休んで、来日中の大リーグの試合を
    観戦。問題となり引退表明。優勝1回、在位6場所の短命横綱。
第3位:68代 朝青龍 優勝25回 巡業を休んでモンゴルでサッカー。2010年
    1月場所中泥酔して一般人に暴行。横綱として初めて引退勧告を受ける。
第4位:69代 白 鵬  優勝40回、双葉山と大鵬を尊敬、平成の大横綱
第5位:70代 日馬富士 優勝9回 筋肉質の細身・軽量ながらスピードが持ち味。

白鵬は朝青龍引退後一人横綱として、角界を引っ張り大いに評価されたが、ここ数年相撲の取り口に「カチアゲ」、「張り差し」など乱暴な手口が目立ち、「横綱としてどうか」という評価も出ていたところ、今場所の嘉風との取組みで、勝負判定に不服を示した態度も評価を下げた。技量は抜群ながら、品格に欠ける一面を露呈。この辺りを改善すれば、逆にベスト4位か5位にランクしてもよいかと思われる。
日馬富士は切れ味鋭い取組みで、軽量をカバーするが、怪我が多いのが難点。相撲を離れては大学院で勉強。絵画は素人離れ、慈善事業にも精を出すなど素晴らしい横綱の素質持っていると思いきや、今回の暴力事件で酒癖の悪さを露呈。残念なことだが、たぶん引退を勧告されるだろう。

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2017年11月26日 (日)

東京オリンピック開催に黄信号

◆2020年東京オリンピック開催まで残り971日となった。これまで日本は国家的大きなプロジェクトは国家の威信にかけて幾度も成功させてきたが、今度ばかりは必ずしも万全とは言えないようだ。希望の党代表を辞任した小池百合子東京都知事が国政進出を目論んでいた間に、築地市場の豊洲移転をめぐる問題はより複雑化し、東京五輪の計画さえ危うくする事態に陥っているという。

【豊洲でゼネコンが受注拒否の衝撃】
11/13日の日経新聞が報じるところよれば、豊洲市場の土壌汚染対策に関する追加工事で、9件ある工事の入札のうち、落札したのは2件にとどまり、7件が不調や中止になっているという。追加工事は豊洲移転の前提であるため、入札不調で工事が遅れれば、来年10月で調整している移転日程がずれ込む可能性が高まった


◆何故不調に終わっているのだろうか。ある都のOBは「どうやらゼネコン側の意向は政治的にも、技術的にもリスクが大きすぎる。ゼネコンにすれば、とにかく最後まで逃げ回りたいということだろう」と推測する。というのも、もし追加工事をやり遂げても、再び地下水が出てきたり、地下水や空気中から多量の汚染物質が検出される可能性は高い。ゼネコン業界では、豊洲市場の地下構造上、例え追加工事をしても、それら汚染物質の発生は防ぎきれないという声が出ているという。(但し、市場の運営にあたり地下水を利用しない限り、安全であるという評価は専門家の間で出ている。)

◆小池百合子知事は大規模な工事では「一者入札」を原則として認めない新ルールを6月に導入した。入札制度の透明性を高めるのが狙いだが、9件ある追加工事のうちすでに4件は新ルールに抵触し、入札の前段階の手続きが一時的に中断。今回残りの5件についても大半が入札不調に終わったことで影響がさらに広がりそうだという。従来通り主落札者の付帯工事として、新たな契約を進めれば大きな混乱はなかったようだ。

◆都の計画では、豊洲の移転後に築地市場を解体。この跡地に五輪開催中の選手や関係者を輸送する車両の駐車場の役割を果たす「デポ」を設置する計画となっている。さらにはその跡地の地上部分に輸送道路を新設する計画が進行中だ。デポ設置のためには、豊洲市場の追加工事を来年7月に完成→9月に小池知事による安全宣言」→10月に豊洲市場が開場、との既定路線が完遂されなければ間に合わない。しかし、9月以降の入札不調によって、豊洲の工事が予定通り完了する可能性は難しくなった。もし工事が完了したとしても、地下水や汚染物質を抑えられるかどうかは不透明だと言う。この場合小池知事の都民に対する説明・説得が欠かせないが、果たして?

◆築地を予定通りに解体できなければ、大会期間中(前後やパラ五輪も含め)の選手や関係者の輸送という重要な課題に支障を来たすことになる。まさに豊洲追加工事の遅れがドミノ倒しのように、五輪の計画を崩壊させてしまいかねないと言うのだ。仮にそういうことになれば日本への信頼は一気に地に堕ち、恥を晒すことになる。日本人はいざとなれば一致団結して事に臨んで解決してきた。だが、近年様々な分野で無責任な風潮が現れ始めている。2020東京オリンピックも、なんとか困難を克服してやってくれるものと信じたいが、あまり楽観的予測は禁物のようだ。

2017年11月21日 (火)

体年齢、脳年齢、血管年齢等を測定

◆高齢の域に入ると、いわゆる未病の状態に入るケースが多いと言われている。未病とははっきりした病気の状態とは言えないが、軽い予兆が見える状態で、多くの場合心臓病、糖尿病など若い時からの生活習慣病に起因するすることが多いらしい。こうした未病の状態を改善し、健康状態に持っていくことは自分のためにも、周囲のためにもハッピーな状態であると言える。健康増進・維持のためには体力・知力・食事が大切な要素と言われているが、この1週間で、これらをいろいろと体験したので、本ブログに取り上げてみた

【体年齢の測定結果】
神奈川県は企業・団体等と連携して県民の「未病を改善する」取組みの一環として、実際に体験・実践できる「未病センター」を小田原市内のショッピング・センター内にオープンした。この施設で体力測定を試みた。片足スクワット、柔軟性、腹筋などの測定をした結果、体力年齢50代後半と嬉しい結果を得た。また腰、お腹、ひざ、肩、姿勢などの衰えを防ぐための効果的なストレッチと筋トレの方法を教わった。今までの自己流よりややハードだが、保有する健康運動器具などと合わせて、できるだけ効果的に実行しようと思いを新たにする。数値の改善を目標に、今後3ヵ月ごとに測定していくことにした。


Photo 【血管年齢・骨健康度・脳年齢の測定】
小田原市役所内に「すこやか健康コーナー」が設置された。血管年齢は実年齢より若干若く、弾力性も比較的Goodの状態だった。骨ウェーブ測定結果はA~Eの5段階でBランクとまずまずの結果。「体力年齢に応じた無理をしない運動を継続してくれ」とのメモを頂く。問題は脳年齢の測定だ。モニター画面に①から50までの丸数字がランダムに散らばっている。①から順番にタッチしていき、一定の時間がくるとストップとなる。2回戦はその数字が動いていくので、場所の記憶は役に立たない。途中該当の数字が見当たらないことがあり、焦ってパニクル状態になることがある。測定の結果、実年齢より10歳若いという診断が出たので、ホッとしたところ。慣れればもう少し良い結果が出るかも。この診断でチンパンジーの実験を想起したが、さすがにピーナッツまでは出てこなかった。(笑)


【健康食事の調理実習】
小田原栄養士会が主催する「糖尿病週間行事調理実習献立」に参加した。5~6人のグループで6班に分かれ、それぞれが異なる献立を2~3種類調理する。食材、レシピ等は全て主催者側が用意し、エプロン、三角巾は自前で用意。栄養士の指導のもと、主菜は「鶏肉のバジル炒め」、「タラのアクワパッツア風」など5種類、副菜は「ひじきのサラダ」、「きのこのトマト煮」、「人参の胡麻煮」など8種類、栄養士がついての調理実習は初めての経験。もっとも包丁作業は他の人に譲った。終了後各班が調理した料理を20~30皿に分けて並べ、各々好きなものを3~4皿ほど選んでトレーに取る。主食はご飯かロールパン、汁物はキノコ汁の一種、果物はミカン、リンゴ、柿から一種。各自が選んだ食事を栄養士がカロリーチェック。全体にカロリーは低めの献立だが、味はしっかりしており、結構美味しかった。自分が選んだ食事は4皿で総カロリーは381カロリーだった。これで参加費無料だから驚きだ。結構な昼食となった。


Photo_2 【糖尿病予防のための講習会】
午後からは場所を移して、「糖尿病にいいことは健康にも美容にもいい!」というタイトルで横須賀共済病院の土井路子先生が1時間半ほど講演。参加者は」100人くらいか。自分に糖尿病の兆候はいまのところ全くないが、基礎知識の他、予防法や、なった場合の対処法など大いにプラスになった。

2017年11月14日 (火)

はじめてのコーヒーの味

コーヒーをはじめて飲んだのは、昭和34年(1959)、16歳の時だった。当時我が家では紅茶やココア、カルピスなどを飲むことはたまにあったが、コーヒーを飲むことはなかった。それもそのはずで、戦後コーヒー豆の輸入が再開されたのは1950年(昭和25)のことで、実に8年ぶりのことだったという。量も少なく、一般の人が口にすることは多くはなかったようだ。コーヒー豆の輸入が全面自由化になったのはそれから10年後、1960年のことで、この年多くのメーカーがインスタントコーヒーの製造を開始、翌年には全面自由化となって内外のメーカーが入り乱れてインスタントコーヒーブームが起こった。

つまり、コーヒー豆が完全自由化される前後にようやく口にしたということになる。これにはちょっとしたエピソードがある。高校に進学して半年ほど経つ頃のことだった。今や「世界の新三大夜景」として有名な長崎の稲佐山展望台だが、ロープウェイは昭和34年10月に開業している。通学途中にその麓の駅があった。この麓の駅は神社の境内にあり、鳥居をくぐって数10段の階段をあがったところにあった。中学・高校と毎日この鳥居の前を歩いて通学した。
Dscf1770_2 稲佐山展望台

Dscf1771_2 展望台から市街を望む

ロープウェイが完成して間もなく、通学途中で、この階段を上っていく可愛い女の子と出会った。その子は階段の途中で振り返ってニッコリ笑い、軽くお辞儀した。はて、誰だったか?翌日も、次の日も続いた。そして思い切って話しかけてみた。なんと、中学3年時の同級生だった。軽くお化粧し、すっかり垢抜けして見違えるほどだった。女の子から女の娘(こ)に脱皮したように、恥ずかしそうに微笑んだ。

しばらくして休みの日に、親父を誘ってロープウェイに初乗りした。展望台のレストランには期待通り彼女がいた。可愛いウェイトレスの服に身を包み、オーダーを聞くために傍にきた。ここでちょっぴり大人っぽく振舞おうと飲んだこともないコーヒーを注文した。運ばれてきたコーヒーを一口飲んで、驚いた。独特の豊かな香りに、芳醇な味、コクのある風味というのだろうか、これぞ大人の味だと思った。その後何年かたってブルーマウンテンを飲んだ時にあの時の味に近いと思った。しかし、稲佐山展望台で初めて飲んだコーヒーに勝る味にお目にかかったことはない。それから彼女に会う機会はプッツリ途絶え、晩年になって開かれた中学校の同窓会でもその消息を耳にすることはなかった。

ついでながら、そのことがあった翌年あたり、1961年から62年にかけて、西田佐知子が歌った「コーヒールンバ」が大ヒットした。原曲は1958年、コーヒーをモチーフにした「モリエンド・カフェ」(コーヒーを挽きながら)で、ベネズエラで生まれた。日本版ではアラブの坊さんとあわれな男の話に変わっているが、コーヒーの不思議な味を軽快なテンポで歌っており、稲佐山展望台のコーヒーの味とともに忘れられない曲となった。


   「コーヒールンバ」    歌:西田佐知子   作詞;中沢清二

♪昔アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた あわれな男に
 しびれるような 香りいっぱいの こはく色した 飲み物を教えてあげました
 やがて心うきうき とっても不思議 このムード
 たちまち 男は 若い娘に 恋をした
 コンガ マラカス 楽しいルンバのリズム 南の国の情熱のアロマ
 それは素敵な 飲み物 コーヒー・モカマタリ
 みんな陽気に飲んで踊ろう 愛のコーヒールンバ♪

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2017年11月12日 (日)

「保守」と「リベラル」を考える

◆今年の「新語・流行語大賞」の候補30語がノミネートされた。小池百合子氏が喋った「アウフヘーベン」、「共謀罪」、「忖度」、「フェイクニュース」・・これらが候補に上がった理由はよくわかる。ところが全く意味も分からない、初めて聞くような言葉がいくつかあった。それは毎回のことだから年のせいだと気にもしていない。今回も政治に関わる話題で恐縮だが、昔からよく使われてきた「リベラル」という言葉。今年ほどよく耳にし、目にしたことはかつてなかった。この「リベラル」が候補に上がってもよかったかなと思った次第。

◆日本の「リベラル」はやや左傾化した勢力に対して使われるケースが多い。何故だろうか。本来リベラル(Liberal)」とはLiberty(自由)の派生語で、「自由主義的」の意である。日本の自由民主党は英文ではLiberal Democratic Party。従って自民党の方がより正しく「リベラル」を使っていると言える。ところが、リベラルには「個人の自由や個性を重んじ、寛大な心の広い」という意味も備えている。また自由を意味するFreedomに比べて「抑圧からの解放を意識して使われることが多い」と言う。

◆日本の自民党はタカ派(=保守派)とハト派(=リベラル派)の二つの勢力が存在し、一強体制を維持してきた。アメリカの共和党(Republican  Party)は一般的に保守主義で、民主党(Democratic Party)はリベラル的立場をとっていると言われる。要するに民主党は労働運動、労組重視、マイノリティ、死刑廃止・不法移民容認・同性愛容認・宗教多様化容認等の立場に立って、共和党に対峙し、その政治姿勢が「リベラル」と目されてきた。然し、決して社会主義を目指すものではない。こうしてアメリカではこの二大政党が互いに切磋琢磨して、政権交代を繰り返してきた。

◆日本のかつての民主党の英文名は Democratic Party of Japan 、また民進党はThe Democratic party と称した。リベラルという言葉は使っていない。ところがかつての民主党や改称した民進党の左派系の人達、及び分裂して誕生した立憲民主党、社民党などをひっくるめてリベラル派と呼んでいる。本来リベラルとは路線や枠組みの問題ではなく、「何をやるか」である。アメリカの民主党が誰を対象に何をやるか、はっきりした目的・政策を持っているのに対し、日本のリベラル系と言われる左派系が路線問題や観念的対立に明け暮れ、離合集散を繰り返しているのとは対照的だ

石橋湛山鳩山一郎吉田茂など戦後日本の名だたるリーダーたちは、第一級のリベラリストだった。石橋湛山は「斬新な思想は自由な社会から生まれる。将来の為に、言論の自由は徹底して確保しておかなければならない」と述べた。左派も含め、あらゆる主張に耳を傾け、政策に盛り込んでいくという姿勢を持つ保守の健全な精神を持つ人たちが、リベラルと呼ばれていたという。ところが、現在多くの人がリベラルと聞いて想起するのは、左派的なリベラルだ。「冷戦終結以降、かつての社会主義者や市民運動家がリベラルと言う名の心地よい椅子に座り始めた。『リベラル』に保守派リベラル革新的リベラルのふたつの流れができてしまったのが今日の混乱の始まりではなかろうか。

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2017年11月 4日 (土)

与野党国会審議について考える

◆自民党執行部は、予算委員会など各委員会の質問時間を議席数に応じて配分するよう見直すべきだと主張し、これに対し野党が一斉に反発を強めている。質問時間の配分については自民党が野党に陥落した時に、それまでの与党3、野党7だった配分を、時の民主党政権を攻めるため、与党2、野党8に強引に持っていった経緯がある。その慣例が与党に返り咲いた今でも続いていたが、この衆院選の勝利を皮切りに当選3回目の若手達が質問時間の少なさに不満をぶつけ、自分達も民意を得て議席を得たのだから、平等に質問時間を与えて欲しいと執行部に強く求めたことに端を発した。

◆自民党執行部はこれを受け、議席数に応じて与党7、野党3に改めるべきだと主張するが、これは掛値であって、本音は与党4、野党6くらいで決着したいところだろう。実際の所、自民党若手にとっては、野党議員が質問する場面はTVで何度も流されるのに対し、自分たちはそういう機会が皆無に等しいので、不平等感を解消したいという気持ちを持つことは分からないでもない。政府にとっても野党の質問時間は短い方が議事運営上も好ましいところだ。ところが野党にとっては政権与党を攻め立て、自分たちの存在意義を最大限に発揮したいところだから、「妥協の余地はない」と普段はバラバラでも、この点に関しては一致団結して猛反発する。しかし、あまり突っぱねてばかりいては審議そのものが開かれず、ズルズル先送りされてしまうというジレンマを抱えている。

◆自民党の中でも石破氏のように「与党は法案、予算を提出する前に政府と散々やり取りする。その分は割り引かねばならない」とする意見も多い。本来、国会は国の重要な外交問題、安全保障問題、経済問題、税制・財政問題、社会保障問題など当面する様々な課題について大所高所から深く議論し政府の政策についてチェックすると同時に全体の均衡を図り、時には提案する場であっても良い。ところが現状はどうか。森友・加計問題に見られるように政府の失策のように見えるスキャンダラスな問題が起これば、「ここぞチャンス」とばかり、全野党が同じような質問を繰り返す。政府の説明も悪いが、野党の態度とそれに呼応するメディアの姿勢も褒められたものではない。もっと重要な政策課題はあるのにメディアが取り上げるのはこんな問題ばかり。国民も難しい政策論議より分かりやすいスキャンダラスな問題に関心を示す。危機は身近に迫っているというのに、「平和ボケの証拠」かもしれない。

◆そもそも国会質疑は野党が一方的に質問を浴びせ、政府は平身低頭して答えるのみ。これを見ている限りにおいてはどちらが偉いのか分からない。国会は議論する場ではなかったのか。そうであるなら、質問中に答弁者から逆質問があってもよい。「ではあなたならどうすればよいと考えるか」、「対案があるのか」等々。丁々発止互いにやり合い、説得するなどして、議論を活性化しなければならない。揚げ足取りや重箱の隅をつつくなどはいい加減止めて欲しい。また日本の国会は総理を延々と委員会に縛り付けることが多すぎる。野党が得点を稼ごうという算段だろうが、そろそろ国会質疑の在り方自体を抜本的に改めるべきではなかろうか。

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